北富士演習場の不思議な構造物「徹甲弾ドーム」

2021/03/17

富士山麓の名所

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北富士演習場の「徹甲弾ドーム」

富士山の裾野に広がる広大な演習場「北富士演習場」のなかには、「徹甲弾ドーム」という不思議な形をした巨大なコンクリート構造物があります。つい先日、数十年前の写真を整理していたら、知人からもらった写真の中にこの写真がありました。

その知人は、この北富士演習場の開放日に入る事が許される入会権(いりあいけん)とやらを持っていて、指定日には山菜取りなどをするそうです。演習場なので普段は立ち入り禁止なのですが、この権利がある人たちは事前に決められた立入日に生業のために立ち入る事が出来るという事を聞きました。

徹甲弾ドームとは、戦車などから発射された砲弾を受け止める的の様なものです。この行止まりのトンネルのような箱型のコンクリート構造物は、かなり大きく壁の厚みも相当なものです。上記2枚目の写真を見ると奥には土嚢が積み上げられ砂の山になっているのが分かると思います。

中間部の茶色く見える所には鉄板が貼ってあり、この鉄板は2枚重ねで1枚当たりの厚みもかなりの物、写真で見るだけでも重厚感があります。そして周囲のコンクリート壁の表面がエグれているのは、おそらく砲弾の破片が当たった痕なのでしょうか。こんなのが普通の構造物に当たったら、ひとたまりも無いですね。

最後は演習場内から撮られた、富士山の写真で締めくくりたいと思います。裾野は雲がかかっていますが、広大な草原と富士の共演がステキな絶景スポットです。ここへの立ち入りを許可された入会権を持っている方が羨ましいですね。


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