富士山の山頂まで送られる電気について

2021/08/14

富士山の雑学

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富士山の頂上まで電気が送られているのか、もし送られているのであればどのようなルートで送電されているのか気になり調べてみました。すると、富士山の山頂まで電気が送られていた事が分かりました。夏山シーズンの2ヵ月間だけですが、剣ヶ峰にある「富士山測候所」と富士宮登山口頂上にある「公衆トイレ」に送電ケーブルで電気を供給している事が分かりました。

「富士山測候所」へ送られた電気は、観測用機器への電力供給や冬季には電気が遮断されるので、その際に使用する大量のバッテリーへの充電に使われます。「公衆トイレ」へ送られた電気は、バイオトイレの屎尿処理の電力などに使用されています。ちなみ山頂にある各山小屋は、この送電ラインは使用していません。山小屋が各自で設置した発電機やソーラーパネルによって、電気をまかなっているようです。

富士山の山頂まで続く送電ライン

この送電ラインは、御殿場口へ向かう県道23号線の標高1040mあたりから分岐し、標高1590mあたり(73号電柱)までの約3.8kmを地上を架空送電で送ります。そこから山頂までの約7.2kmは地中送電で電気を送っています。埋設されている電力ケーブルは、破損のリスクを下げるため外側を鉄線で覆い内部を保護した直径6cmの特殊なケーブルです。

そして地中送電ラインの途中には、小さな小屋のような中継所が設けられています。これは埋設ケーブルが損傷した際に中継所間ごとに区域分けして、損傷個所の発見が出来るようになっています。また落雷の際の過電圧から送電ラインを保護する設備でもあります。獅子岩付近や山頂の東賽ノ河原で見かける石積みの小さな小屋は、この中継所のひとつかもしれませんね。

さらにこの壮大な送電ラインは、架空送電ラインの71号電柱から須走ルートの登山口まで区間にも約2.5kmの地中送電ラインを分岐して、2014年の夏から五合目にある公衆トイレや山小屋などへ送電をしています。


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