富士山頂にある「コノシロ池」の由来と伝説

2020/09/28

富士山の雑学 富士山の名所

※このブログはアフィリエイト広告を利用しています。

富士山の山頂には毎年7月頃に「コノシロ池」という幻の池が現れます。この池は実際は池というより雪解け水や雨が溜まった少々大きめの水溜まりに近いです。
この池が現れるのは例年7月頃になると三島岳からの雪解け水にが多くなり、火山礫のスコリアの間を通り窪地になったこの場所に溜まり、池のように水溜まりとなるのです。
この池が現れる場所は、富士宮登山道を登り切った先にある「浅間大社奥宮」の社殿の西側に位置する広場に季節限定で出現します。

この「コノシロ池」には興味深い伝説もあり…
荒くれ者の風神に求婚された富士山の女神である木花咲耶姫(コノハナノサクヤヒメ)が、風神に結婚を諦めさせる策として、自分は亡くなり葬儀をしていると思わせたのです。
その際に使ったのが、焼くと火葬している時の臭いがすると言われる、山頂のこの池に住むコノシロという魚でした。
この魚を焼いて煙を出して、風神に姫は亡くなり荼毘に付されていると思わせ、諦めさせたのでした。その伝説からコノシロが住む池という事で「コノシロ池」となりました。

しかし実際は、この池には魚屋で売っている「コノシロ(鰶:こはだ)」は居ませんし、コノシロを焼いても人が焼ける臭いはしません。この伝説を信じてコノシロは焼いて食べれないと思っている人が多いようですね。釣り好きの知人曰くハラワタが少々臭いようですが、しっかり処理をすれば臭くなく身はホクホクして美味しいと言っていました。
あくまで伝説のお話しですからね、でも浅間大社奥宮の神職さんは食べないそうですよ。
また別の伝説では、コノシロ池の周りには経典が埋められていたというお話もあります。

そして現代のネタ話しとしては、非公認(国土地理院地図には未表記)ではありますが、日本一高い所にある池と言っても良いのではないでしょうか。ちなみに国土地理院の地図にちゃんと表記されている日本一は、御嶽山にある二ノ池で標高2905mです。
「コノシロ池」には謎とロマンが多いですね。


Translate

このブログ内を検索

ブログ アーカイブ

QooQ