鉢植えで育てていたブルーベリー(ひとみ)の根が鉢内で一杯になったので、少し大きめの鉢へ植え変えることにしました。今回その時に使う用土として、一部のブルーベリー栽培家で話題になっている「ココピート」というヤシ殻からつくられた用土を試しに使ってみました。
ちなみに今回は試験的にという事もあり、100円ショップで入手した圧縮タイプのものを使いました。パッケージには「ヤシから生まれた100%天然素材」と書かれています。
裏面の説明書きによると、水に浸けると7倍に増えるようです。安価な用土の場合はpH値の記載がない事が多いのですが、こちらの商品には「弱酸性pH6.0±0.2」と詳細な値が記載されていました。pH値は無調整ピートモスよりはマイルドですが、ラビットアイやサザンハイブッシュ系では問題なく栽培可能な弱酸性の範囲値ですね。
さっそく乾燥圧縮されたココピートのブロックを水でもどします。説明書きどおりに3リットルの水に浸けてココピートに十分給水させます。2時間ほど経過して、ほとんどの水を給水し乾燥時よりかなり量が増えました。容量を計っていないので見ためでの感覚となりますが、およそ4ℓ相当の用土になりそうです。
さっそく、先ほど水に戻した「ココピート」を使って、少し大きめの鉢にブルーベリーを植え替えます。今回は一回り大きい角形の鉢に移値ます。あらかじめ鉢底に水でふやかした「ココピート」を敷きます。
実際に「ココピート」を手で触れた感じは、ピートモスと比較して繊維が硬く粒に関しても大きくゴリゴリ感があり、直感的に用土としての耐久性がピートモスより優れているのではと感じました。ピートモスはブルーベリーにとって、有機質の酸性用土という特性では最高の素材ですが、腐って土に還るのが早いのがデメリットでしたから、「ココピート」の硬い繊維に期待しています。
ということで、植付けが完了して水をかけて用土をなじませます。水やりで気付いたのですが、水分の吸収や排水もピートモスより早いようですね。そのため、夏場の水やりの量をピートモスの時とは変える必要がありそうです。そのあたりは様子を見ながら微調整していきたいです。
【ここからは追記になります】のちに知ったいくつかの情報によると、おもに安価な「ココピート」に多いようですが、商品によっては塩分が含まれていることがあるそうです。これは原料のココヤシの殻に海水などの塩分が含まれてしまった場合、洗浄が不十分だったりすると製品としての「ココピート」にも塩分が残存してしまうそうです。
次回使用時は残留塩分を調べてから使いたいと思います。その際に舐めて塩味を確認するのは怖いので、塩分濃度計を使ってみようと思います。ちなみに海水の塩分濃度は、採水地により異なりますが、平均すると3.5%ほどで塩分濃度の薄いと言われる東京湾で3.1%位と言われています。