造園や園芸でたまに使う資材の中で「杉皮」という杉の樹皮を剥がした資材があります。どのような時に「杉皮」を使うことがあるかというと、樹木を植える作業のときに背丈の大きな木は根がしっかりと張るまでは、支柱やワイヤーをして動かないように固定するのですが、その際の保護材として使います。
支柱やワイヤー固定具などが、樹木の幹に直接当たっていると、樹皮に傷が付いたりストレスになり、それが病害虫の侵入のきっかけになる事もあります。それを防ぐために樹木と支柱などの固定具が接する部分に、この「杉皮」を巻きつけ保護しています。
その「杉皮」の代りになりそうな「人工杉皮」という資材がある事を知りました。昔は製材の際などにでる杉の皮が入手できていましたが、今ではあまり見かけなくなりました。もしかしたら、輸入木材が増えたことで入手が難しくなってきたのかもしれませんね。
ちなみに、「人工杉皮」の多くは天然ヤシ殻などを材料とした半合成の杉皮になっています。人工的につくられたものでも天然素材なら樹木にやさしく、環境へもローダメージでいいですよね。ただ個人的には、本物の杉皮には天然の防腐効果があったのが良かったなと思ってしまいます。