静岡県駿東郡小山町桑木に位置する金時山から望む富士山。金時山は別名で猪鼻山とも呼ばれています。その山名の由来は、山容がイノシシの鼻先を立てた形に似ている為そう呼ばれています。
地元に伝わる伝説によると…ある日この金時山の麓に住んでいた金太郎が大きなイノシシと相撲をし、投げ飛ばした際に岩にあたり亡くなってしまった。そのときイノシシを哀れに思いイノシシの鼻の部分を切り取って、この山に供養のため埋葬したことから猪鼻山(いのはなやま)と呼ばれるようになったと伝えられています。
イノシシが亡くなった原因には諸説あり、落石により亡くなったというお話しも残っています。現在山頂にはそのイノシシを供養する「金時山猪鼻神社」という石で出来た祠があり、毎年4月に祭典が催されます。