わが家の菜園では、「青シソ」はタネを蒔かずに畑で自然発芽している芽を選抜して育てています。この方法だと、前年にシソの穂から土の上に落下した多くのタネの中から、この環境に適したタネが発芽しているので、丈夫で草勢が強いシソに育っています。
それが、今年から自然発芽した芽の中に、赤い色が混じった葉が見られるようになりました。とくに若葉の付け根付近や新芽部分に赤さが目立ちます。
これは、どうやら「赤シソ」と交配してしっまったようですね。今まで何年も自然発芽した芽を使っていましたが、このような交配した雑種になる事は無く今年が初めてです。
おそらく、2年前から「赤シソ」を、「青シソ」が植えてある場所からある程度の距離あけてはいましたが育て始めたのが原因かと思います。「シソ」の交配について文献など調べてみると、「赤シソ」の花粉は強いようで見渡せる範囲に植えていなくても、花粉が風に乗り交配してしまう事もあるそうです。知人からのお話しになりますが、マンションのベランダで「青シソ」を育てていたプランターから「赤シソ」の芽が出たという興味深い話も聞いたことがあります。
「赤シソ」以外にも、他のシソ科の植物との交配にも注意が必要ですね。からだに良いことで有名なエゴマや、イタリアンに欠かせないバジルもシソ科ですから交配する可能性を考えなくてはならないですね。ちなみに、「青シソ」に「エゴマ」が交配してしまい「青シソ」にエグ味が出てしまった経験があります。
ただし、毎年新しい種を購入して蒔くのであれば、このような交配して雑種になる問題など考えなくても良い事になりますね。