秋の田んぼや収穫期をむかえた果樹園などのそばを通ると、突然バーンという大きな爆発音が聞こえてビックリすることがあります。これは「爆音機」という大きな音を鳴らして、農作物を食害する鳥類などから守るため田畑に設置される装置です。
この写真に写る水田のあぜ道に設置されている赤い煙突のような筒状の装置が「爆音機」の本体で、そのとなりに置かれた灰色のタンクがプロパンガスのボンベです。
この爆音機の仕組みを簡単に説明すると、この赤色の筒にはプロパンガスのボンベからガスが供給され、筒の底に設置されている点火プラグから発する火花によって混合気(プロパンガスと空気)が爆発して爆音を発生するのです。ちなみにガスの供給と点火はコントローラーと呼ばれる付属の機器により制御されていて、製品の機能にもよりますが点火タイミングや時間帯を選ぶことができます。これにより昼間だけ鳴らすなど、夜間に鳴らさないように設定することが可能な製品もあります。