割竹と完熟たい肥を使った土壌改良法

2018/01/23

土壌や肥料など

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樹木を植えてから年月が経ち、樹幹周辺の土壌が固くなると通気性や透水性が悪くなり樹木の元気がなくなってくることがあります。そんな時は、樹幹の周囲を掘り返して新しい土や土壌改良資材を投入する方法があります。ただし、そういった大掛かりな土壌改良は樹木の根への負担がかかるうえ手間もかかるので、できるかぎり避けたい作業です。

そこで、手軽に試せる応急的な方法として、土に竹の筒(一度割った竹筒)を挿し通気性と透水性の改善を図るという対策があります。ちなみに、この方法はいくつかの庭園などで採用されているのを見かけたことがありますので、通気性や透水性の改善には一定の効果があるものと思います。

竹の使い方や埋設の仕方には、いくつか手法があるようですが「縦穴式 割竹挿入法」として知られている方法を試してみようと思います。

土壌と埋設する竹筒の状態をイラストで表すとこのようになります。そして、準備する材料は次のような物が必要です。

  • 長さ1メートルほどの竹を、この処置が必要な箇所の本数。太さは直径4~5cm以上あった方が通気性や効果の持続年数を考えると良いと思います。
  • 埋め戻し材として「完熟たい肥 」を用意します。堆肥は完熟したものでないと根に対して良くないです。また、樹木の種類や状態により堆肥の種類を選定すると良いでしょう。
  • 割竹を縛る「シュロ縄」など土壌で分解する紐。
  • 竹の筒にゴミが浸入するのを防止するためのカバー網。

作業方法

  1. 用意した竹を縦に割り 「節」を取りますが、土壌に埋設するときに中に土が入らないように底になる節だけ残したあとに、割った竹を元通りに合わせ紐でしばり竹筒にする(この割竹の合わせ目から空気や水分が浸透する仕組み)。
  2. 竹筒を埋める穴を掘りますが、木の根を傷付けないように注意しながら直径10~20cm(竹の太さに合わせて)で、深さ1mくらいの縦穴を掘ります。
  3. 掘った縦穴に竹筒を地面との高さを調節しつつ設置し、完熟たい肥で埋め戻します。
  4. 竹筒にゴミが入らないようにネットをかける。また、人が通る可能性がある場所に設置した場合は 「つまづき防止策」として柵や注意表示をすることを忘れないでください。

設置後の管理

とくに必要な管理はありませんが、夏場など乾燥が続く時期は竹筒の口から水を灌ぐことにより竹筒周囲の土壌湿度を上げることができます。反対に、梅雨時期で長雨が続くようなら竹筒に雨水が入らないように対策をする事により、水没によって竹筒の効果が失われることなく土壌への空気の供給が保たれます。


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