「木が風邪をひく」常緑樹は寒さが苦手です。

2018/01/17

樹木

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「モクセイ」「シイ」「クスノキ」などに代表される常緑樹の多くは、比較暖かい地域が原産地のため寒さに対する抵抗力が強くないです。落葉樹が葉を落とす時期でも常緑樹が葉を茂らせているのは、寒風からカラダを守るためでもあります。そのため、常緑樹をダメージが少なく剪定するのであれば、春から初夏の暑さが本格的になる前と秋の寒さが厳しくなる前が適期となります。真夏の強烈な日ざしが照る時期に剪定するのは、常緑樹だけでなく落葉樹も剪定作業をする人にとっても厳しいので控えた方が良いですね。

冬の寒い時期の剪定が良くないのは、先ほどの話のように冷たい乾風で幹を痛めたり樹木全体が衰弱する要因となるほか、常緑樹は年中光合成するため栄養分を貯めることが苦手ですので、日照が短い低活動期の冬に葉数を減らす剪定をしてしまうと、栄養分が足りなくなり木が弱る原因にということもあります。これを知っているベテランの植木屋さんが「木が風邪をひく」なんて冗談を言うくらいです。

適期以外に剪定したいときは、できるかぎり弱めの剪定(必要最小限の剪定)として正しい剪定位置で切る事と切り口に殺菌剤入り癒合材を塗るなどします。また、剪定後の幹には冬であれば寒さ対策として、夏ならば日差しによる幹焼けを保護するため「幹巻き(麻布テープなど)」でケアをしてあげる必要があります。


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