ブルーベリーの根に白いカビのようなものが発生しました。【白紋羽病の可能性】

2018/08/10

ブルーベリー 病害虫など

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ここ数日元気のなかった「ブルーベリー」のパウダーブルーですが、とうとう完全に枯れてしまいました。1ヵ月前までは、新梢がしっかりと伸び葉色も良く元気だったのに突然です。

原因を解明するため根を掘り返してみると、このように根塊の中心部あたりに「白いカビ」のような菌糸がびっしり貼りついていました。まるでクモの巣のように見えますが、よく見るとキノコ類の菌糸のような分布のしかたです。

主幹にも白いカビ状に分布が広がっています。このカビのようなものの正体は、webや書籍などで調べてみたところ「白紋羽病(しろもんぱびょう)」と言う病気の可能性が高そうです。菌糸を顕微鏡で鑑別したわけでないので確定は出来ませんが、書籍等で紹介されていた写真や状態と比較すると一致点が多いことが分かりました。よって、このブルーベリーが枯れてしまった原因は「白紋羽病」ではないでしょうか。

「白紋羽病」というのは、リンゴなどの果樹に感染し木を枯死させてしまう菌類の一種で、この「白紋羽病」の菌糸は土壌中を伸びていき周囲の木にも感染するということで、果樹農家さんにとっては大敵です。似た病気に「ナラタケ病」と言うのがありますが、こちらは臭いを嗅ぐとキノコの匂いがあり鑑別できます。

結局、このブルーベリーは伐根し廃棄処分することとなりました。

【参考メモ】

  • 病原菌:Rosellinia necatrix
  • 病名:white root rot
  • 薬剤処置:病害樹の土壌を掘り、根を露出し罹患部を削り取ったあとにトップジンM水和剤500~600倍液を1㎡当たり約10Lくらいを目安に潅注しながら土壌に埋め戻す。または、フジワン粒剤を1樹当たり3~5kg(樹齢5年以上でΦ15cm以上の場合)を土と混和しながら埋め戻す。


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