大根を栽培するときの土壌条件は、他の野菜に比べてあまり細かくありませんが、耕すのが浅いと根が十分に肥大しない場合や岐根になったり生育障害を起こします。そのため、種まきの前に畑を大根が成長する深さくらい十分に耕す必要があります。
今回は、大根の種を蒔く畑の土を30~35cmほど堀りあげました。あまり深すぎても元肥としていれる肥料の効果が弱まるので、ほどほどの深さにします。この時に大根の枝分かれの原因になるので、小石や不完全発酵物(大きな木片や木の根など)は出来るだけ取り除きましょう。
30~35cmくらいに掘ったら、掘った穴の底部に完熟たい肥と有機肥料をさっと一面に撒き、化成肥料を少々追加します。畑の土質が酸性寄りだった場合は、苦土石灰も追加しPH調整をしたが良いでしょう。
堆肥や肥料を撒いたら、そのまま土を全部埋め戻すのではなく、掘った穴の底から10~15cmくらいだけ土を入れ戻し土と肥料などを混ぜ込みます。そして、だいたい混ぜ終わったら土を全部埋め戻します。
土を埋め戻すと、こんな感じですね。水はけを良くするため少しだけ高畝にしてあります。そして種を蒔く時期は、肥料や堆肥が土となじむ2週間後くらいが目安となります。