今回は、鉢植えで育てているイワヒバの植替えをしました。なんと、このイワヒバは前回の植替えから4年も放置してしまっていた事が分かりました。本来の植替えの目安と時期は、2年に1度で4~6月に行うのがベストですが、このまま夏を向かえてしまうと心配なので急きょの作業となりました。
このように、用土として入れていた鹿沼土の表土はカチカチで通水性や通気性もほとんどなく、イワヒバの葉は雨上がりにも関わらず乾燥状態で丸まっています。
こちらの鉢も同じく表土がカチカチですね。こちらは、透水性に関してはまだ保たれているようで、イワヒバの葉が緑色をしています。ただし、早めの植替えが必要な状態には変わりないので、こちらも同時に植替えをします。
さっそく、鉢からイワヒバを抜くと、根っこが空気と水を求め鉢の周囲をサークリングしています。用土として入れてある鹿沼土の粒は、6割くらいは形をとどめていますが、表層付近の粒状構造は潰れてほぼ皆無です。
こちらの鉢も根がびっしり詰まってい息苦しそうです。鹿沼土が細かく潰れ、通気性が極度に低下しているようです。こちらのイワヒバも根が空気と水分を求め鉢周りに集中し、鉢底はサークリングがひどい状態でした。
植替え作業
さっそく植替え作業に入りますが、今回は鉢底の停滞水対策のために廃棄する植木鉢を砕いた物を入れました。鉢底に停滞水があると、根に悪いばかりでなく鹿沼土の寿命も低下してしまうので、このような対策をすることにしました。
根鉢の古い用土を落とし、絡まった根を丁寧にやさしくほどきます。今回は植替えの適期ではないので、イワヒバの負担にならぬように根を大きく切るような根の整理はしませんでした。
もう一つのイワヒバも古い鹿沼土を落とし、やさしく丁寧に根をほぐすだけにし、新しい鹿沼土で植え付けます。今回は鹿沼土100%で植えましたが、腐葉土を少しミックスする方法もあります。
植付け後の水やりは、鉢底からの排水がきれいになるまで、たっぷりと水をかけてあげます。水を張ったバケツに沈めて吸水させる方法もありますが、鹿沼土が水に浮いてきてしまうのが厄介なことと、用土の細かい砂のような細粒やゴミを排出させたいので、私は鉢上から散水する方法をとっています。
植替え後の管理
植替え後4~6週間は、風通しが良い日陰で管理しましょう。水やりについては、鹿沼土は乾きはじめると色が白っぽくなるので、そのタイミングであげてください。ただし、鉢内の用土すべてが完全に乾く前に水をやるのがポイントです。
また、植替え直後は根が傷ついているうえに、イワヒバ自体の抵抗力が低くなっていますので、病原菌の侵入を低減するために鉢は直接地面に置かず、ブロックや棚の上に置くことをおススメします。