レモンの木に異変があらわれました。「エカキ虫」

2018/11/27

樹木 病害虫など

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レモンの木といっても主幹や枝には問題はなく、このように葉だけに見られる症状で、葉っぱの表面にツヤが出て縮れてしまうのです。そして、よく見ると虫がはったような筋状の線も見られます。

この原因は、「ミカンハモグリガ」という「蛾の幼虫」による食害だと推測しました。この幼虫は、葉の表面に産みつけられた卵がふ化し、幼虫は葉内に進入して表皮細胞だけを食べながら進み、食害の跡は曲がりくねった白い線となり葉に残ります。特に新芽や新葉の柔らかい葉が被害にあいやすいようです。食害にあうと白い曲線を葉に残す(描く)ことから、通称「エカキムシ」ともよばれる事もあります。

この虫による被害としては、食害が大きくなると葉が巻いて奇形となり、成長が阻害されます。また、被害にあった葉の傷から雨水が浸入し、かいよう病が発生する事もあります。

駆除について

食害の状況は、夏以降の新しい葉への発生が多くみられます。ただし、果樹では冬季の剪定で切除するため特別な対処は必要ないのですが、夏以降の新芽が盛んな若い苗木や、「かいよう病」の発生が懸念される場合などは駆除が必要といわれています。

私は薬剤による駆除をしない考えなので、地道に剪定による駆除をしていますが、今までに耳にしたことがある薬剤としては、「モスピラン(アセタミプリド剤)」「アドマイヤー(イミダクロプリド剤)」「アルバリン(ジノテフラン剤)」「ディアナ(スピネトラム剤)」「スピノエース(スピノサド剤)」「アクタラ(チアメトキサム粒剤)」などですが、それぞれの薬剤についての詳細は残念ながら覚えていません。そのほかの記憶としては、「エカキムシ」はピレスロイド系薬剤に耐性がある種もいるので薬剤の選択に注意が必要だという事も聞いたことがあります。また、苗木の場合は粒状の薬剤の使用を検討すること等が記憶に残っています。

現在は、使用できない薬剤やもっと良い薬剤があると思いますので、農薬メーカーさんのサイトなどを調べてみてください。特に農作物に使うのであれば、農薬として適応のある薬剤を選び、薬剤の説明書に記載された用法容量などを守って使用する事が大切ですね。


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