農作業を基準に「軽トラ」の選び方を考えてみました。

2024/09/29

園芸資機材など

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農作業に便利な乗り物といえば「軽トラ」とよばれる軽自動車規格のトラックですが、各自動車メーカで色々な特色があり、更に年式やモデルによっても違いがあったりで、自動車に詳しくないと選ぶのに一苦労します。

そこで、機械好きではありますが自動車にはあまり詳しくない私自身のために、選択肢を絞りやすいように「軽トラ」を選ぶ際の選考基準になる事柄や仕様を以下にまとめました。

エンジンの位置について

一般的な自動車のエンジンは、ほとんどの車が前の位置に搭載されています。しかし軽トラックの場合は、車種によって搭載位置がバラバラです。これは軽自動車という決められた規格サイズの中で、各社それぞれ違うコンセプトを持って設計するため、大きなスペースが必要になるエンジンの搭載位置に次のような違いが出てしまうそうです。

・前方搭載

エンジンがキャビン下に搭載されているタイプで、ほとんどは運転席の座席の下あたりになります。特徴としては、エンジン音が他のタイプに比べ車内に響いて来やすい反面、エンジンの異常にすぐに気づきやすい。悪路走行時に、中央搭載タイプにくらべてエンジンの下部を擦りにくいです。

・中央搭載

エンジンが荷台の中央に搭載されているタイプです。特徴としては、前方搭載タイプに比べてエンジン音が車内に響きにくく静かに感じる。悪路走行時に他のタイプに比べてエンジンを擦りやすい。

・後方搭載

エンジンが荷台の後方に搭載されているタイプです。エンジン音が車内に入りにくく静かです。また荷台が空の状態でも後方が跳ねることなく悪路走行時も安定して走る事ができる。

前輪の位置について

前輪の位置については、運転席の下あたりにタイヤが配置されるフルキャブと、運転席より前方に配置されたセミキャブという2つのタイプに分かれます。

・フルキャブ(前寄り)

タイヤが運転席の下に配置されるタイプのため、後述するホイルベースが短くとれるためセミキャブに比べて小回りが利きます。またキャビンの足もとが広くなり身長の大きな人でも窮屈に感じにくい反面、衝突時にキャビンの空間を保つ強度はセミキャブに劣ります。

・セミキャブ(後寄り)

タイヤが運転席より前方にあるため、ホイルベースが長くとれるため直進安定性が高い反面、内輪差が大きくなり細い農道やあぜ道では脱輪に注意が必要です。ただし、前述のように衝突安全性はフルキャブを大きく上回るので、選定の際は自身の使用用途をよく考えて選ぶことが重要です。

ホイルベースの長さについて

ホイルベースは前輪と後輪との間の距離のことで、これが長ければ直進安定性が高く長距離運転や高速道路の走行も楽になる反面、小回りが利かなかったり内輪差が大きくなるなどの犠牲が出ます。

2WDと4WDについて

自動車の車輪の駆動方式の違いで、エンジンからの動力が伝わるのが2輪だけの2WD(2駆)と、4輪に動力を伝える事ができる4WD(4駆)の2タイプあります。各特長は、2WDは燃費重視であり4WDは悪路走破性に強いといったところです。

・2WD

エンジンからの動力が伝わるのが2輪だけのタイプの中にも、前輪の2輪が駆動するタイプと後輪の2輪が駆動するタイプがあります。軽トラの場合は、荷物を積んだ際に後輪に荷重がかかるため、後輪駆動のモデルが多いようですがココは重要な要素なのでよく考えるべきポイントですね。

・4WD

4WDにもフルタイム4WDとパートタイム4WDの区別があります。パートタイム4WDは自分で2WDと4WDを切り替える事ができ、フルタイム4WDの場合は自動的に切り替えてくれるモデルがほとんどですが、すごく少ない存在ですが常時4駆となる直結4WDというモデルも大昔はありました。燃費に関しては自動フルタイム4WDの方が、パートタイム4WDより良いと言われていますが、実際は使い方によっても差が出るようですね。

荷台について

荷台については、荷台が動力により持ち上がる「ダンプタイプ」と、そうでない「固定タイプ」があります。ダンプタイプの方が土や剪定ゴミの排出が楽にできるのでお勧めですが、車両価格が高くなるのと、中古車での流通量が少ないので中古価格もそれなりに高いのが欠点ですね。

また、荷台を上げる油圧シリンダーの駆動方式には2通りあり、油圧ポンプを電動で回す「電動 タイプ」と「PTO方式 タイプ」といいエンジンの力を利用するタイプがあります。電動方式は駆動が静かで操作が簡単なのが魅力で、PTO方式はエンジンの力を利用しているため力があります。

最後に

以上の事柄を基準に各社のカタログから仕様を調べて、自分の用途に適した基準で軽トラを選ぶと、あまり悩まず農作業で使うときに後悔する事も少ないと思います。

さらに中古車で探す場合は、年式や走行距離だけに注視するのではなく、エンジンのタイミングベルトやクラッチの消耗状態や交換の有無について、走行距離に応じて確認しておくと後々の出費が抑えられる事を学びました。また、「軽トラ」は一般車とは異なる作業車であるという視点から、前オーナーの使用用途も気になるところですよね。


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