今回は、里山を歩いていた時に不思議な植物を見かけた時のお話しです。つい先日、秋の里山の閑散とした雑木林をハイキングしていたとき、雑木林の中に真っ赤な実のような物をたくさん付けた不思議でグロテスクな物体を見つけました。
あまりにグロテスクな色と形から猛毒だったら怖いので、その場では写真だけを撮り帰りました。のちに調べてみたところ、「ツチアケビ」というラン科の山野草だったという事が分かりました。冷静になりよく見ると、実は数珠なりに付き赤くて小さなバナナのような形をしていて可愛らしく見えなくもないですね。
いろいろ調べてみたところ、昔は「土通草」という漢方薬になっていたという事も知れましたが、どうみても食べれるようには見えないですよね。ちなみに、生でかじると微かな甘みと強い苦みがあり後悔することになるという記述も見かけました。また、乾燥させるとウインナーのような赤い実は黒くなり、それを煎じて飲むと利尿強壮に効果があると言い伝えられているそうです。ただし、信憑性の方は分かりませんので、この不思議な容姿を眺めて楽しむだけにした方が良いでしょうね。
ちなみに、名前に「アケビ」と付いていますが、あの食べれる「アケビ」とは関係がなく、形が似ている事から「ツチアケビ」となったといわれているようです。